太子交差点で存在感を放つ、鮮やかなグラフィティアートが描かれた建物。その施設の名はは新今宮AIC。AICはエリア・インフォメーション・センターの略。2018（平成30）年に新今宮TIC（ツーリスト・インフォメーションセンター）から移転・リニューアルオープンした、簡易宿所の組合が運営する、訪日外国人のための生活支援拠点だ。

観光案内から生活支援まで

かつて労働者が利用したこの辺りの簡易宿所街は、近年外国人旅行者たちが利用するゲストハウスとして様変わりしている。宿泊している外国人のニーズも多様になり、何度も訪日経験のあるリピーターや、長期滞在する外国人も増えてきた。その変化を実感した簡易宿所の経営者たちは、観光情報だけでなく、地域の色々な情報を集め、それらと外国人をつなぐAICを運営開始。AICにはスタッフが常駐し*、空室のある簡宿や賃貸アパート、病院など生活に関する情報を提供している。ワーキングホリデーをはじめとした就労や、留学の相談も増え始めているという。建物内には観光や銭湯ガイドなどのパンフレットも多数置かれ、知りたい情報が手軽に、すぐに入手できる。週末には阪南大学松村研究室の学生たちが参加し、近くの観光案内が行われることもある*。

*現在は不定期

MAP

 

西成区太子1丁目３－１６ はぎまちビル１０２

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