「ひとりにさせない支援」で、生きがいと、社会的つながりをつくる。あいりん地区にて2013(平成25) 年7月にスタートした、単身高齢生活保護受給者の社会参加および生活支援を行う「ひと花プロジェクト」。この活動の拠点となっているのが、ひと花センターだ。
生活保護を受給した後の生活では「孤独」の問題が付きまとう。生活保護を受給できれば、路上生活に比べ、経済面、住居、医療など、基本的な生活は安定する。しかし、日雇い労働という不安定な雇用形態の中で働き経済成長を支えてきた元労働者が、仕事という生きがいを失うこともあるという。ひと花センターは、このような高齢化社会や社会的孤立がもたらす課題を考え、従来のホームレス支援のフレームを超えて、より外側へと活動の幅を広げている。
「ほっと一息、にっこり咲いて、このまちの、笑顔になろう」というキャッチフレーズを掲げ、利用者の毎日の居場所としての役割のほか、地域の行事の手伝いや農作業、表現プログラム、体験学習、健康教室など、地域や社会、人と人とのつながりをつくる様々な取り組みを実施。また、金銭管理や服薬のサポートも行っている。ひと花センターにはプログラムの一環として実施された、ユニークでかわいらしい壁画アートが描かれている。
西成区太子1丁目13−15
他のスポットを探す